Sep 21, 2006
今日も快晴。さすがに朝晩は冷えるようになってきた。ハドソンリバーから吹いてくる風は冷気を含んでいて、早くも秋の到来を感じさせる。
アメリカ人は寒くても半袖を平気で着る、というイメージがあるけれど、足早にオフィスに向かうアッパーウエストサイドの住人達を見ているとその限りではないみたい。ジャケットや、気の早い人は皮の上着まで着ていたりする。薄手のパーカーにデニムのミニスカートにビーチサンダルという出で立ちの私。少々居心地が悪い。
subwayに乗ってダウンタウンに向かう。グリニッジヴィレッジで途中下車して、朝の写真散歩。去年と一昨年はこのエリアに滞在してた。かつて、そして今もミュージシャンや作家に愛され、アカデミックかつアヴァンギャルドなにおいが漂う街。気が付いたら何度も足を運んでしまう居心地の良さが私は大好きだ。さすがに9月は宿泊費が高いので諦めたけど、地下鉄やバスに乗ればいつだって来れる。(ちなみに坂本龍一氏もこのあたりにスタジオを所有しているらしい。小学生時代から教授の大ファンの私。いつもキョロキョロしてるけど当然ながらご本人にお目にかかれる幸運にはまだ恵まれていない)
その後また地下鉄に乗り、ワールドトレードセンター跡地を目指す。私が初めてNYを訪れたのは2002年、その当時はまだ生々しい傷跡がかなり見受けられた。先日追悼のセレモニーがあったばかりだからか、それともいつものことなのか、世界中からいろんな人が集まってカメラのレンズを向けている。当然日本人と見受けられる人達もかなりいる。
今はもうだいぶ再生に向けて着々と工事も進んでいるけれど、ここに集まる人々の心はどうだろう。
あの日の出来事を時間ごとに追っていった、文章と写真で構成された展示もあった。日本で生中継のTVを見ていた自分を思い出す。NYに憧れ、一度も登ることもできずに崩れていくタワーを見守っていた私。何もできない無力さがショックだった。ふと流れる涙で我に返ったけれど、まわりを見渡すと、皆それぞれが赤い眼で展示の写真を見ていた。
あの日から、ニューヨークに生きる人だけでなく、世界中の人々の価値観が、ガラッと変わってしまったんだ。いくらコンクリートで覆ってしまったって、心にぽっかりとあいた穴は隠せない。
さっきから、ある女性が気になっていた。その人は溢れる涙をぬぐいながら、それでもその場に溶け込もうとしているように見える。大きな工事現場のような跡地をフェンス越しに見つめながら、柱にもたれしばらく佇んでいた。
この女の人にどんなストーリーがあるのかは判らない。だけど、私は、彼女の想いを少しでも共有したくて、大きく息を吸い込んだ。
そしてゆっくり、ふぅーっと息を吐き出してから、次の目的地に向かった。
ランチはウォール街のはずれのインドカレー屋さん。パリッとしたシャツを着たビジネスマンが当然ながら多い。私の職場の近くにも外資系企業やアメリカ大使館があって、普段のランチでこんな雰囲気は慣れているのだけど、さすがにその30倍位の空気の濃さ。
泣く子もビビる、ウォール街のビジネスエリートに支持されているのか、お味はかなりいけている。値段も量の割には安いかも。
以前のボスが「いつか息子達をウォール街に連れて行って、世界の頂点を見せてやる」ってベタな事を言っていたけど、私も息子を持つ父親だったら同じような事を考えたかもしれない。そんなバリバリの人達もランチは意外に質素なのかな。
その後また地下鉄で移動。今度はブルックリンのDUMBOでギャラリー巡り。今回ブルックリンをいろいろ探険しようと思っていたのだけど、結局行けたのはこの日だけ。また次回の宿題ができちゃった。
ところでネガのスキャンが追いつきません。週末は毎週のように師匠の暗室に通ってワークプリントに励んでいます。いずれこちらにも載せるつもりですので、いつになるかわからないけど気長に待っててください。










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